かかりつけ医の変更はできる?手続きや受診時の注意点を解説
引っ越しや生活環境の変化などをきっかけに、かかりつけ医の変更を考えることがあります。しかし、これまで通っていた医療機関への連絡が必要なのか、新しい医師に何を伝えればよいのか、迷う方もいるでしょう。
かかりつけ医は患者自身が選ぶことができ、必ずしも一人に限定する必要はありません。ただし、継続して通院している場合には、診療情報の引き継ぎなどについて確認しておきたい点があります。
この記事では、かかりつけ医を変更する際の一般的な流れ、準備するもの、医療機関を探す方法について解説します。
かかりつけ医の変更はできる?基本的な仕組み
かかりつけ医とは、日常的な健康相談や体調に関する相談などを行う、身近な医師のことです。
厚生労働省は、かかりつけ医について、患者自身が選択できることや、一人に決める必要がないことを案内しています。
そのため、転居や通院事情の変化などによって、日頃相談する医師を変更することも可能です。
かかりつけ医の変更に特別な届け出は必要?
一般的なかかりつけ医の選択について、行政機関に変更届を提出するような全国共通の手続きは設けられていません。
ただし、医療機関で特定の診療管理や継続的な支援を受けている場合などには、個別に確認すべき事項があることも考えられます。
現在の通院状況に応じて、医療機関の受付などに確認するとよいでしょう。
かかりつけ医は複数いてもよい?
かかりつけ医を一人だけに限定する必要はありません。例えば、内科と眼科など、それぞれの診療科で日頃から相談している医師がいる場合もあります。
複数の医療機関を利用する場合には、受診歴や処方されている薬などの情報を、必要に応じて医療機関へ伝えることが大切です。
かかりつけ医を変更する主なきっかけ
かかりつけ医の変更を考える理由は人によって異なります。代表的なものとして、生活環境や通院条件の変化などがあります。
引っ越しや勤務先の変更
引っ越しによって、これまで利用していた医療機関への通院が難しくなる場合があります。
また、転職や勤務時間の変更などによって、従来の診療時間では通院しにくくなることもあります。
こうした場合は、新しい生活圏にある医療機関について、所在地や診療日、受付方法などを確認することができます。
医師との相談方法や通院条件を見直したい場合
医師への質問のしやすさや、説明の受け止めやすさなども、かかりつけ医を考える際の要素です。
診療内容だけでなく、予約方法、交通手段、待合環境など、日常的に通院するうえでの条件を整理することもできます。
かかりつけ医を変更するときの一般的な流れ
変更を考えた場合は、新しく受診する医療機関の情報を確認し、これまでの受診状況を整理することが基本的な準備になります。
新しい医療機関を探す
医療機関を探す際には、厚生労働省の医療情報ネット(ナビイ)を利用できます。
ナビイでは、所在地や診療科目などに加え、かかりつけ医機能に関する情報を検索できます。
2025年4月に施行された「かかりつけ医機能報告制度」に基づく医療機関の報告情報も、2026年9月からナビイで提供されています。
検索結果を参考にしながら、実際の診療日や予約の受付状況などは医療機関に確認してください。
初診の受付方法を確認する
新しい医療機関を受診する前に、予約の必要性や初診の受付方法を確認します。
医療機関によって、電話予約やウェブ予約など、対応する方法が異なります。
また、紹介状の有無によって受付方法が異なる場合もあるため、事前に確認しておくと手続きの見通しを立てやすくなります。
これまでの診療情報を整理する
継続的に通院している場合には、これまでの受診内容を新しい医師に伝えることが必要になる場合があります。
通院していた医療機関名、受診していた診療科、現在使用している薬など、説明に必要な情報を整理しておきましょう。
診療情報の引き継ぎについて不明な点がある場合は、現在の医療機関に相談できます。
かかりつけ医の変更に紹介状は必要?
紹介状とは、医師が別の医療機関へ患者を紹介する際に、診療経過などの情報を伝えるための文書です。一般に「診療情報提供書」とも呼ばれます。
かかりつけ医を変更するすべての場面で、紹介状が必要になるわけではありません。
ただし、紹介状を持参することが受診の前提となる医療機関や、紹介状がない場合に通常の窓口負担とは別の料金が発生する医療機関もあります。
特に、紹介受診重点医療機関などへの受診を検討している場合には、厚生労働省の案内や各医療機関の受付情報を確認してください。
変更後の初診で準備しておきたいもの
新しい医療機関を受診する際には、受付に必要なものと、これまでの診療状況を説明するための資料を整理しておきます。
- マイナ保険証または資格確認書
- お薬手帳や現在の薬に関する情報
- 紹介状や検査結果などの資料(持っている場合)
- これまでの通院歴や相談事項を記載したメモ
- 医療機関から事前に案内された書類
必要な持ち物は医療機関や受診内容によって異なります。事前案内がある場合には、その内容を確認してください。
初診時に伝えておきたいこと
初めて受診する医師には、これまでどのような医療機関を利用していたか、現在どのような相談を希望しているかを伝えることができます。
また、過去に受けた検査や継続的な通院の状況について、把握している範囲で整理しておくこともできます。
説明内容を忘れそうな場合は、質問事項をメモにまとめて持参する方法もあります。
かかりつけ医の変更でよくある疑問
以前の医療機関へ変更を伝える必要はある?
新しい医療機関を受診すること自体について、以前の医療機関に一律の変更連絡が必要というわけではありません。
ただし、次回の予約が残っている場合や、検査結果の説明を受ける予定がある場合などは、それぞれの予定について確認が必要です。
予約を取り消す場合には、医療機関が案内する方法に従って連絡してください。
オンライン診療を利用している場合は?
オンライン診療を利用している場合も、別の医療機関への受診を検討することがあります。
ただし、新しい医療機関がオンライン診療に対応しているか、初診で利用できるかなどは、医療機関の体制や医師の判断によって異なります。
受診方法や必要な準備については、予約前に確認してください。
まとめ|かかりつけ医の変更は受診情報の整理が大切
かかりつけ医は患者自身が選ぶことができ、引っ越しや生活環境の変化などに応じて変更することも可能です。
変更にあたっては、新しい医療機関の受付方法を確認し、これまでの通院状況や必要な資料を整理しておくことが基本になります。
紹介状の必要性や診療情報の引き継ぎなどは、個別の状況によって対応が異なります。不明な点があれば、現在通院している医療機関や新しい受診先へ確認しましょう。





















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